6月5日(土)

 鎌倉街道
昼顔を眸に映し旅ひとり  正子
前書きの鎌倉街道は鎌倉と各地を結ぶ放射状の道路で、私の住む緑区にも残っており、一度歩いたことがある。鎌倉街道を歩くとき、朝顔に似た淡紅色の昼顔を見つめる。昼顔の映っている眸が自分で見えるわけはないが、作者がその眸を見ているような錯覚に陥る中七がユニークであり惹かれるポイントである。(古田敬二)

○今日の俳句
茄子苗の根付きて紫濃くなりぬ/古田敬二
茄子の苗を植え付け、たのしみに水を遣っていると、根付いて、茎も葉もしっかりしてくる。茄子の紫色が鮮やかに、濃くなると、根付き、成長を始めた証拠となる。目にも涼しげで、たのしみな野菜である。(高橋正子)

◇生活する花たち「あじさい」(横浜日吉本町)


コメント

  1. 古田敬二
    2010年6月3日 13:42

    お礼
    正子先生、
    茄子苗の根付きて紫濃くなりぬ/
    をお取り上げいただきありがとうございました。
    今年も5本植え付け、もう花をつけ、小さな実も付いています。自然の恵み、土の力を感じます。

  2. 古田敬二
    2010年6月6日 11:04

    コメント
    鎌倉街道
    昼顔を眸に映し旅ひとり  正子
    前書きの鎌倉街道は鎌倉と各地を結ぶ放射状の道路で、私の住む緑区にも残っており、一度歩いたことがある。鎌倉街道を歩くとき、朝顔に似た淡紅色の昼顔を見つめる。昼顔の映っている眸が自分で見えるわけはないが、作者がその眸を見ているような錯覚に陥る中七がユニークであり惹かれるポイントである。

  3. 高橋正子
    2010年6月6日 22:00

    お礼/敬二さんへ
    昼顔の句にコメントをありがとうございました。鎌倉街道は、こんなところも、と思うようなどころも鎌倉街道となっています。この句は、藤沢で得ました。