★紫陽花を剪るに真青き匂いたち 正子
○今日の俳句
幾たびも雨に洗わる青芭蕉/上島祥子
芭蕉の巻き葉は梅雨のころになると、解けて大きな青い葉を広げ、ばっさりとしてくる。雨になんども洗われると、その度に、すがすがしさが増してくる。(高橋正子)
★サルビアを咲かせ老後の無計画/菖蒲あや
★屋上にサルビヤ炎えて新聞社/広瀬一朗
★淋しくて燃ゆるサルビアかも知れず/山田弘子
★ブルーサルビア吹きゆく風の青色に/高橋信之
サルビアが真っ赤に燃え立つ。そのほとりにマリーゴールドが黄金の花を咲かせる。2、30年前の夏の花壇の代表的風景だったと思う。経済成長著しいときの日本。我が家でもサルビアを植えた。この花の花期が長い。夏がすぎ稲も熟れようかというころまで咲く。夏には、くだびれもしないで元気をくれる花に間違いない。農家にも植えてあって、さすが稲の熟れるころのサルビアは、その色が赤いだけに、やけに淋しく感じられた。最近はブルーサルビアがよく植えられ、おしゃれな雰囲気の花壇になっている。寄せ植えの鉢に1,2本あるといい色合いになっている。
★農の家サルビア植うるも田のほとり/高橋正子
サルビア (Salvia splendens) は、シソ科アキギリ属に属するブラジル原産の草本。一般にサルビアと呼ばれる。標準和名としてはヒゴロモソウ(緋衣草)があるが、あまり使われない。本来は草丈1mに達する多年草であるが、現在日本で栽培されているものは、ほとんどが矮性種で、30~50cmくらいである。不耐寒性のため、園芸植物としては春播きの一年草として扱われている。葉は対生し、長さ7cm幅5cmで鋸歯がある。花は赤色であり茎の先端に穂になり、筒状の萼から、長い花筒をもつ、唇花が出る。唇花につく蜜は美味。白から濃い紫までさまざまな花色の園芸品種があり、観賞用として花壇などに植えられる。屋外で冬越しできない地域では一年草扱いされる。俳句歳時記では夏のの季語。
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