6月19日(土)

時計草ほんの少しの青があり  正子
愛らしい時計草の中に、まるで空の一部を切り取ったような新鮮な色がある。時計草の中にそのような色を見つけたときの作者の感動が伝わってきました。見たまま、感じたままをストレートに一句にされているのに、この一句の中に詩(うた)があることがすばらしいと思いました。(井上治代)

○今日の俳句
山里に植田広がり空深し/井上治代
山里にも田が植えられて、あの田この田とつながって広がりをもつ。水面を渡る風にそよぐ早苗が目にすずしい。山里の植田の静かさに対し て、空はと言えば深い。静かさと深さが体に沁みるようだ。(高橋正子)


コメント

  1. 井上治代
    2010年6月17日 22:14

    お礼と好きな句
    正子先生
    19日の俳句に「植田」の句をとり上げていただきましてありがとうございます。この句は昨年つくったのですが、今年もこのような光景が広がっています。
    好きな句
    時計草ほんの少しの青があり
    愛らしい時計草の中に、まるで空の一部を切り取ったような新鮮な色がある。時計草の中にそのような色を見つけたときの作者の感動が伝わってきました。見たまま、感じたままをストレートに一句にされているのに、この一句の中に
    詩(うた)があることがすばらしいと思いました。

  2. 高橋正子
    2010年6月18日 0:07

    お礼/治代さんへ
    時計草の句にコメントをありがとうございました。特に、<見たまま、感じたままをストレートに一句にされているのに、この一句の中に詩(うた)があることがすばらしいと思いました。>と、いっていただき、望外のよろこびです。