朴の花栃の花見てゆたけしや 正子
朴も栃もどちらも山地に自生する落葉高木で、初夏のころ白い花を咲かせます。両方の花を見て歩かれた詠者の豊かなお気持ちがよくわかります。 (河野啓一)
○関東地方は、今日入梅。一日雨。
枇杷の実に雨は一日止みもせず 正子
額あじさい雨を受けては海の色 正子
わらびもち電話かかればそのままに 正子
○わらびもちを作る。
○今日の俳句
野萱草咲いて荒野の色となり/河野啓一
野萱草の花は、荒野に置いてこそ似合う色である。葉も乱れつつ橙色の萱草の花が夏雲の下に咲くと、荒野は目覚めたように夏の景色となる。「荒野の色」は、そういう意味だろう。(高橋正子)
コメント
御礼
正子先生
「野萱草」を今日の俳句におとり上げくださり、作者の思い以上の意をお汲みいただいた素晴らしい句評を賜りまして誠に有難うございました。造成地に建った寓居の狭庭に、いつからともなく生えております野萱草ですが、多分、昔は文字通りの荒れ野だったのだろうかと思います。
コメント
朴の花栃の花見てゆたけしや 正子
朴も栃もどちらも山地に自生する落葉高木で、初夏のころ白い花を咲かせます。両方の花を見て歩かれた詠者の豊かなお気持ちがよくわかります。
お礼/啓一さんへ
朴の花の句にコメントをありがとうございます。木に咲く花が好きですので、朴の花も、栃の花も見たときは、とてもゆったりとした気持ちになりました。