東京幡ヶ谷
下町の空に乾ける子の白シャツ 正子
6月の晴れた下町の空、ベランダにであろうか、子の白シャツが風に吹かれて干されている。「子の」とあるのでご子息の住居であろう。親から離れ、確かな生活をしているわが子に思いを馳せる母親の俳句である。昔イタリアのアッシジを訪れた時、狭い路地を挟んで張った綱の上に、干された洗濯物が青空に美しかったことを思い出した。(古田敬二)
○今日の俳句
露天湯と白樺若葉と青空と/古田敬二
露天湯から見える白樺の若葉、それに青空。ただそれの並列であるが、作為がなく、さわやかである。(高橋正子)
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下町の空に乾ける子の白シャツ 正子
6月の晴れた下町の空、ベランダにであろうか、子の白シャツが風に吹かれて干されている。
「子の」とあるのでご子息の住居であろう。親から離れ、確かな生活をしているわが子に思いを馳せる母親の俳句である。
昔イタリアのアッシジを訪れた時、狭い路地を挟んで張った綱の上に、干された洗濯物が青空に美しかったことを思い出した。
お礼/敬二さんへ
下町の空の句にコメントをありがとうございました。息子が始めて東京暮らしを始めた時、訪ねて作った句です。幡ヶ谷の商店街は、今も懐かしいです。偶然にも平田弘さんのお宅の近くでした。