★朝影のみどりの深き夏ポプラ 正子
ポプラは街路樹として美しい樹形が好まれる落葉高木です。この句を口ずさみますと爽やかな夏の朝の樹姿が目に浮かび、すがすがしい気分がしてきます。 (河野啓一)
○今日の俳句
射干の咲いて空には雲もなし/河野啓一
射干(ひおうぎ)は、葉が檜扇に似て、橙色に斑のあるこじんまりと品のある六弁花を開く。雲もない夏空に、日本的な射干の花の色が印象的である。(高橋正子)
○花冠8月号作品
夏椿
高橋正子
信之先生傘寿のお祝い二句
くれないに色いろいろと祝う薔薇
芍薬の花束水吸う力あり
横浜・山手百十一番館
薔薇の香の水を含みて薔薇館
港の見える丘公園
薔薇を見しその目に遠き氷川丸
沙羅の花みずみずしくて落ちている
夏つばき咲いて六十路の軽き風邪
軽き風邪ひいて梅雨の涼しさよ
黄あげはの掴まんとして離るる花
朝顔の支柱きりっと造り竹
赤深きチェリーを洗い滑る水
メモ
石楠花のうすくれないも昼下がり
紫陽花を剪りて雨の匂いせり
隅田の花火は紫陽花の一種
この家も「隅田の花火」が咲き覗く
コメント
お礼
正子先生
「
の咲いて空には雲もなし」をおとり上げくださり、厚く御礼申し上げます。
この射干は何時のころからか庭の草むらに見られるようになり、夏の日差しの下で明るい色が目に着くようになりました。
コメント
★朝影のみどりの深き夏ポプラ 正子
ポプラは街路樹として美しい樹形が好まれる落葉高木です。この句を口ずさみますと爽やかな夏の朝の樹姿が目に浮かび、すがすがしい気分がしてきます。