★新緑の翳るときあり水があり 正子
森の新緑の静かなしっとりとした美しさを思い浮かべました。陽射しの輝く新緑は明るい美しさを持っていますが、陽射しの翳った新緑には、瑞々しい美しさが秘められています。近くには川の流れが見えます。緑の澄んだ大気が、とても気持ちよく感じられます。(藤田裕子)
○今日の俳句
真っ青な空押し上ぐる山若葉/藤田裕子
真っ青な空、それをぐいぐい押し上げる山の若葉。若々しく力強い句だ。(高橋正子)
★全山に蜜柑花つけ通過駅/斎藤おさむ
★花蜜柑匂ふよ沖の船あかり/武田孝子
★花蜜柑の匂い池への斜面を流れ/高橋信之
蜜柑の花の匂う季節となった。蜜柑の匂いは、やはり蜜柑どころが圧巻。蜜柑生産量日本一を愛媛が誇っているかどうか知らないが、愛媛に住んだころは、蜜柑畑の蜜柑の花の匂いに一日中包まれて暮らした。買い物に通る道も、子どもたちの通学路も蜜柑の花の匂いが漂う。家に居ても窓を開けていれば、蜜柑の花の匂いが流れてくる。夜、眠るころになるとさらに高く匂う。その匂いを惜しんで窓を閉めた。
「みかんの花咲く丘」の歌詞は、私にはまるで瀬戸内海の風景として見えるが、実際は静岡県ということだ。
みかんの花咲く丘
【作詞】加藤 省吾
【作曲】海沼 実
1.みかんの花が 咲いている
思い出の道 丘の道
はるかに見える 青い海
お船がとおく かすんでる
2.黒い煙を はきながら
お船はどこへ 行くのでしょう
波に揺られて 島のかげ
汽笛がぼうと 鳴りました
3.何時か来た丘 母さんと
一緒に眺めた あの島よ
今日もひとりで 見ていると
やさしい母さん 思われる
コメント
お礼
正子先生、今日の俳句に「山若葉」の句をお取り上げいただきまして有難うございます。
★新緑の翳るときあり水があり
森の新緑の静かなしっとりとした美しさを思い浮かべました。陽射しの輝く新緑は明るい美しさを持っていますが、陽射しの翳った新緑には、瑞々しい美しさが秘められています。近くには川の流れが見えます。緑の澄んだ大気が、とても気持ちよく感じられます。