★竹藪にあまりに明るししゃがの花 正子
しゃがは竹やぶの縁などに群れ咲いています。白を基調とした花で、ちょっと影になったようなところに好んで咲くためいっそうその花の明るさが目立ちます。「あまりに明るし」に共感いたします。 (多田有花)
○今日の俳句
薫風や沖まで青き播磨灘/多田有花
すっきりとすがすがしい季節を堅実に詠んだ。海の色はところによって違うが、薫風が似合うのは播磨灘の青さだろう。(高橋正子)
○芍薬
★蕾日に焦げんとしては芍薬咲く/中村草田男
★芍薬の一ト夜のつぼみほぐれけり/久保田万太郎
★嫁ぎゆき芍薬の花咲きつづく/和知喜八
芍薬は牡丹が終わったころに咲く。牡丹ほど気取っていないので、砥部の庭にもあって、咲けば切って花瓶に挿して楽しんだ。小学生のころから芍薬は変わらずある。今はどうか知らないが、教室には教卓の近くに花瓶があって花が活けてあった。家に咲いた花を切って子どもたちが持ってきていたが、芍薬の咲く時期には、花瓶に挿しきれないほど芍薬が集まる。すると先生がバケツを用意してバケツに入れてくれる。このころは、芍薬だけでなく、あやめやいちはつなども次々に誰かがもって来ていた。
★芍薬の白はふっくら日の溶けし/高橋正子
コメント
お礼とコメント
正子先生、
「薫風や沖まで青き播磨灘」を今日の俳句にお取り上げいただき
ありがとうございます。山の緑の変化に夏の進展を思いますが、
晴れて見通しが効けば、海ももう夏の色に変わりつつあります。
★竹藪にあまりに明るししゃがの花 正子
しゃがは竹やぶの縁などに群れ咲いています。白を基調とした
花で、ちょっと影になったようなところに好んで咲くため
いっそうその花の明るさが目立ちます。「あまりに明るし」に
共感いたします。