5月14日(月)

★竹皮を脱ぐ孟宗の節短し  正子
孟宗竹は真竹と違って太く、句にあるように節と節の間が短く、太い。竹は一日に数十センチ伸びるとか、たくましい植物です。皮を脱ぐ頃もその丈を伸ばし続けます。「短し」によってそのたくましさんが上手く表現されたと思います。(古田敬二)

○今日の俳句
蒲公英の絮白々と朝の野に/古田敬二
「朝の野」の少し冷たく覚めきらない野に「蒲公英の絮」の球形がいくつもある様がよい。(高橋正子)

○花冠7月号編集終了
花冠7月号(通巻343号)の編集を終了し、投稿者に校正を依頼する。
ブログ版「花冠7月号」:
http://blog.goo.ne.jp/kakan12/

○「ネット短信No.146」を昨日の午後配信

■ネット短信No.146/2012年5月13日発信
□発信者:高橋正子(花冠代表)
□電話:045-534-3290

■□花冠7月号校正!
各自ご自分の俳句や原稿をご確認ください。訂正がありましたら、下記ブログの
<コメント>にお書き込みください。
http://blog.goo.ne.jp/kakan12/
■□花冠月間賞(4月賞)
4月の最優秀は、下記の2句に決まりました。賞品は、後日お送りします
ので、お待ちください。
★振り上げし鍬の高さや春田打/安藤智久
★山桜次々雲を放ちけり/多田有花
http://blog.goo.ne.jp/npo_suien105/
■□第12回(立夏)フェイスブック句会入賞発表
http://www.facebook.com/kakan02
■□高橋正子の俳句日記(ブログ)
以下の方の句をご紹介していますので、ご確認ください。俳句のコメントもお願いします。
小口泰與(5/19)河野啓一(5/18)藤田洋子(5/17)黒谷光子(5/16)古田敬二(5/14)井上治代(5/13)
http://blog.goo.ne.jp/kakan02/
●インターネット俳句センター
http://kakan.info/

▼ブログ「ネット短信保存版」:
http://blog.goo.ne.jp/kakan107

○郁子(むべ)の花

★現なく日輪しろき郁子咲けり/角川原義
★井の上の雑木にからみ郁子の花/須和田潮光
★郁子咲くを森の高きに写し撮る/高橋信之

ムベ(郁子、野木瓜、学名:Stauntonia hexaphylla)は、アケビ科ムベ属の常緑つる性木本植物。別名、トキワアケビ(常葉通草)。方言名はグベ(長崎県諫早地方)、フユビ(島根県隠岐郡)、イノチナガ、コッコなど。日本の本州関東以西、台湾、中国に生える。柄のある3~7枚の小葉からなる掌状複葉。小葉の葉身は厚い革質で、深緑で艶があり、裏側はやや色が薄い。裏面には、特徴的な網状の葉脈を見ることが出来る。花期は5月。花には雌雄があり、芳香を発し、花冠は薄い黄色で細長く、剥いたバナナの皮のようでアケビの花とは趣が異なる。10月に5~7cmの果実が赤紫に熟す。この果実は同じ科のアケビに似ているが、果皮はアケビに比べると薄く柔らかく、心皮の縫合線に沿って裂けることはない。果皮の内側には、乳白色の非常に固い層がある。その内側に、胎座に由来する半透明の果肉をまとった小さな黒い種子が多数あり、その間には甘い果汁が満たされている。果肉も甘いが種にしっかり着いており、種子をより分けて食べるのは難しい。自然状態ではニホンザルが好んで食べ、種子散布に寄与しているようである。主に盆栽や日陰棚にしたてる。食用となる。日本では伝統的に果樹として重んじられ、宮中に献上する習慣もあった。 しかしアケビ等に比較して果実が小さく、果肉も甘いが食べにくいので、商業的価値はほとんどない。

「むべ」で思い出すのは、「吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風を嵐というらむ/文屋康秀」の百人一首にある「むべ」 。
もちろん、この歌の「むべ(宜)」は、「なるほど」の意味だが、この歌に、いつも、「むべの実」を想像してしまう。

★郁子の花引けば絡みし木がざわと/高橋正子

◇生活する花たち「かきつばた・さぎごけ・やまつつじ」(東京白金台・自然教育園)


コメント

  1. 古田敬二
    2012年5月15日 9:00

    Unknown
    竹皮を脱ぐ孟宗の節短し  正子
    孟宗竹は真竹と違って太く、句にあるように節と節の間が短く、太い。竹は一日に数十センチ伸びるとか、たくましい植物です。皮を脱ぐ頃もその丈を伸ばし続けます。「短し」によってそのたくましさんが上手く表現されたと思います。