4月7日(土)

★花淡し寺の甍がかがやけば  正子
春の光の満ちあふれ、寺の棟瓦が漆黒に輝く日には、ならび咲く桜は静かに色を押さえ、美しいコントラストを形づくって見えます。黒を明、薄桃を淡と捉えた巧みさに花はますます美しさを増し、全体の景が輝かしいものとなっていきます。(小西 宏)

○今日の俳句
滑らかに水流るるや楓の芽/小西 宏
句意と句のリズムがよく合って滑らかである。楓の芽に水が滑らかに流れる景色は、若楓となったころも合わせて想像させて美しい景色である。さらりと表現したのがよい。(高橋正子)

◇生活する花たち「桜・木瓜・わすれな草」(横浜日吉本町)


コメント

  1. 小西 宏
    2012年4月3日 21:39

    お礼
    高橋正子先生
    「滑らかに水流るるや楓の芽」を「今日の俳句」にお取り上げ下さり、たいへんありがとうございました。

  2. 小西 宏
    2012年4月3日 21:41

    鑑賞
    ★花淡し寺の甍がかがやけば  正子
    春の光の満ちあふれ、寺の棟瓦が漆黒に輝く日には、ならび咲く桜は静かに色を押さえ、美しいコントラストを形づくって見えます。黒を明、薄桃を淡と捉えた巧みさに花はますます美しさを増し、全体の景が輝かしいものとなっていきます。