俳句
花淡し寺の甍がかがやけば 正子
花の季節はとかく天気が変わりやすく曇天が多いもの。ふと明るい陽光が寺院に注がれたのでしょう。眩いばかりの甍に、花のうす紅がより強調され、古刹の中にあって、ますます清らな聖なる花の淡さを感じさせていただきました。(藤田洋子)
春、いっせいに開花する桜は、大概、まばゆく感じられます。けれど、それを「淡し」と想う場所もある。かがやくばかりに陽を受ける「寺の甍」に寄り添って、年月を経た樹なれば、花は控えめな姿にひらくのでしょう。同じ花でも、その在り処や歴史によって、面差しが変わります。御句の桜は、人々の暮らしと共にある桜。土地の親しさを、醸しているようです。 (川名ますみ)
○あたたかい1日。明日は下り坂の予報。
○印刷所に電話。花冠5月号が刷り上っているとのこと。今日、洋子さんに100部取りに行って明日持ってきてもらう。残りは横浜の自宅宛送ってもらう。9日か10日に着く予定。発送はそれからとなる。
○今日の俳句
切り出され杉は春野に積み上がる/安藤智久
伐採された杉の木は深い山を出て、今度は、明るい光の溢れる春の野に積まれる。まだまだ杉の香りも紛々として、春野に積まれることに、あらたな喜びを得たようである。(高橋正子)
○現代俳句一日一句鑑賞
http://blog.goo.ne.jp/kakan109/
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花淡し寺の甍がかがやけば 正子
花の季節はとかく天気が変わりやすく曇天が多いもの。ふと明るい陽光が寺院に注がれたのでしょう。眩いばかりの甍に、花のうす紅がより強調され、古刹の中にあって、ますます清らな聖なる花の淡さを感じさせていただきました。
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花淡し寺の甍がかがやけば
春、いっせいに開花する桜は、大概、まばゆく感じられます。けれど、それを「淡し」と想う場所もある。かがやくばかりに陽を受ける「寺の甍」に寄り添って、年月を経た樹なれば、花は控えめな姿にひらくのでしょう。同じ花でも、その在り処や歴史によって、面差しが変わります。御句の桜は、人々の暮らしと共にある桜。土地の親しさを、醸しているようです。
お礼/洋子さん、ますみさんへ
洋子さん、ますみさんへ
「花淡し」の拙句に、丁寧なコメントをありがとうございました。コメントを拝読して、作ったときのことを思い出しました。どうも、ありがとうございました。
お礼
「切り出され杉は春野に積み上がる」の句をコメントと共に取り上げていただきありがとうございます。見慣れた景色ですが、毎日新鮮な目で見られればと思っています。