4月5日(木)

★子らあそばす丘の平地の桃さくら  正子

○今日の俳句
朝桜ふれたき空はうすき青/川名ますみ
「朝桜」と、「うすき青」の二つが繊細な感覚で捉えられている。朝桜によって、空のうすい青は、実際触れたい、そして触れられそうなものとなった。そこに詩がある。(高橋正子)

○Facebookページ「俳句」
<Facebookページ「俳句」>を立ち上げました。インターネットが流行り出したころWebページ作りがブームになり、その後ブログが流行しました。これからはより簡単に作れる「Facebookページ」が当たり前になる時代になるかもしれません。、このように言われる<Facebookページ>を立ち上げたことによって、<フェイスブック句会>は、より簡単に、より楽に参加することができます。フェイスブックに登録していない<外部の方>でも<フェイスブック句会>に参加できます。
<Facebookページ「俳句」>は、<ここ>をクリックしてご覧ください。どなたでもご覧になれますので、お楽しみください。

○新聞を読む
日経(4/5付)を読む。高齢者とインターネットのことで、それも東京ではなく、地方の話である。

▽タイトル
動画中継「憩いの場」に
高齢者ら、趣味など発信
スマホ、新たな担い手生む

▽ニュースソース
情報機器に不慣れな高齢者や地方に住む人が、自分の趣味、地域の魅力などを映像で中継し始めた。インターネットの動画中継サイトを活用。スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の普及で操作が手軽になったことも追い風になっている。映像の分野でも情報発信の新たな担い手が次々に登場し、メディアの構造変化を促す。(林英樹)
仙台の学生が出演するユーストリームの生番組「イフアイアム」。被災地の状況やボランティア活動について報告する高齢者が手がける番組「電脳仙台七夕祭り」「今週はどんな内容にしようか」。兵庫県姫路市で英語塾を経営する柴田将人さんは毎週木曜の配信日が近づくと、仲間たちとの「番組編成会議」でアイデアをぶつけ合う。

▽新春日経マネジメントフォーラム
日経朝刊(2月14日付け)の<新春日経マネジメントフォーラム特集>の記事を思い出した。
1月19日に開催されたフォーラムの<クロージング講演>は、早稲田大学大学院教授の小尾敏夫氏の「情報化社会と超高齢化社会が融合 CIOの責任はより広範囲に」であった。その中に「無資源国家日本が誇れるのは人財と教育である。特に日本の人財活用には、力を活かしきれていない女性、外国人、高齢者の能力を最大限に活用するのが急務。」それには、CIO(最高情報責任者)のリーダーシップの発揮が重要である、としている。このCIOの人材に欠けているか、活かしきれていないという日本社会の構造が問題ではないかと思う。「情報化社会と超高齢化社会が融合」は、花冠が早くから取り組んできた課題で、それなりの成果を上げたと自負している。

○苗代
★苗代にいのち噴かざる籾が見ゆ/山口誓子

苗代(なわしろ、なえしろ)は灌漑によって育成するイネの苗床である。もともとは種籾(イネの種子、籾殻つきの米粒)を密に播いて発芽させ、田植えができる大きさまで育てるのに用いる狭い田を指した。寒冷地や高地での栽培では生育期間の短い早生品種が一般に有利であるが、第二次世界大戦後に考案された保温折衷苗代の普及と共に、それ以降、寒冷地や高地での早植栽培で安定した収穫が見込めるようになった。暖地での早期栽培にも苗代を活用されるが、今日の比較的生産規模の大きな農家ではビニールハウスを利用する場合が多い。

最近では田植機の普及で、稲の苗は箱で育苗されて、苗代をほとんど見かけることはない。苗代ができるころは、風が吹けば寒い。この寒さを「苗代寒」というが、この微妙な季節感。苗代の苗床は「床」といわれるように一段高く、播いた籾が。薄く覆っているもみ殻や燻炭から切っ先するどく芽を出してくる。手で植えるには、20センチか25センチぐらいまで育て、それを抜いて、一握りずつ稲藁で括り苗束を作るが、早苗の緑を手に握るのは快い。手作業で行う農作業は、本来の植物に触れる喜びがある。植物が育つ時期を待つ忍耐は、植物への愛情にほかならない。かつて、日本の母親は子育てが上手だと言われた。稲を育てたりする農業が幸いしていたのであろう。「育てる」ということを植物に学ぶことは多い。それはともかく、種浸し、苗代へと続く、美しい生活がかつて農村にあったことを記憶しておきたい。

★苗代の苗は大田の水口に/高橋正子

◇生活する花たち「桜・馬酔木・牡丹の蕾」(横浜日吉本町・金蔵寺)


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