曇り
夕暮れを歩くやすけさ若葉時 正子
啄木鳥の鳴く声若葉の奥深く 正子
郭公の声を砥部の家で一度聞いてそれから聞いていない。そのことを思えば
郭公の声と別れてそれっきり 正子
●これこそ捨ててよさそうなものがある。富士登山をしたとき、五合目で信之先生が買った赤いペンキを塗ったような団扇。本来は渋団扇なのだろうが、昨今のこと渋ではない。お世辞にも上手とは言えない「白い富士山」の絵に、黒く「富士山」と書いた団扇。端が傷んでいるが、筆立に立ててある。多分、今年も捨てない。下手な絵と字、やすっぽいペンキのような赤。このせいで捨てられない。
●『ファウスト』第二部を読んで、飽きたらレース編みをして、どこにも行かない。
夜、天袋の整理。信之先生の書や書の入った額が引っ越しの時のまま出て来た。しまいっぱなしの句美子のぬいぐるみや人形の洋服を洗濯。探していたクリスマス飾りが見つかる。
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