4月13日(金)

★芽木若葉たちまち空の蒼に和す  正子
今、落葉樹の新芽がどんどん出ています。いろいろな色合いの芽が出て空それが頭上に広がっていきます。それを「空の蒼に和す」と詠まれ、新芽の勢い、生命力を感じます。(多田有花)

○今日の俳句
★はくれんや青の戻りし空に咲く/多田有花
はくれんには、やはり青空が似あう。雲が去り、青空が広がるとはくれんの白い色がひと際あざやに目に染みる。「青の戻りし」によい工夫がある。(高橋正子)

○木蓮
★木蓮の風のなげきはただ高く/中村草田男
★ひらくよりはや傷づけり木蓮は/堀 葦男

モクレン(木蓮、木蘭、Magnolia quinquepeta もしくは Magnolia liliiflora)は、モクレン目モクレン科モクレン属の落葉低木。花が紫色であることから、シモクレン(紫木蓮)の別名もある。昔は「木蘭(もくらん)」と呼ばれていたこともあるが、これは花がランに似ていることに由来する。今日では、ランよりもハスの花に似ているとして「木蓮(もくれん)」と呼ばれるようになった。原産地は、中国南西部(雲南省、四川省)だが、英語圏に紹介された際に、Japanese magnolia と呼ばれたため、日本が原産国だと誤解されている場合がある。形態は、小型で樹高3-5m程度。葉は互生で、広卵型、長さ8-10cm、先は尖る。花期は春。花は濃い紅色から桃色で、花弁は6枚、がくは3枚、雄しべと雌しべは多数が螺旋状につく。上品な強い芳香を放つ。ハクモクレンとは異なり、花びらは舌状で長い。実は赤い。

◇生活する花たち「桜・木蓮①・木蓮②」(横浜日吉本町)


コメント

  1. 多田有花
    2012年4月17日 18:19

    お礼とコメント
    正子先生、「はくれんや青の戻りし空に咲く」を今日の俳句に
    お取り上げいただきありがとうございます。はくれんの白さは
    青空によくあいます。すぐに傷んでしまいますが、わずかの間の
    輝きが素晴らしいです。

    ★芽木若葉たちまち空の蒼に和す  正子
    今、落葉樹の新芽がどんどん出ています。いろいろな色合いの
    芽が出て空それが頭上に広がっていきます。それを
    「空の蒼に和す」と詠まれ、新芽の勢い、生命力を感じます。