3月30日(土)

★春雷のいなづま明かりを胸に受く  正子
ハッとするような春のいなずま、明るさだけを見られたのですね。寒さからの春の訪れです。 (祝恵子)

○今日の俳句
竹を風さわさわ音させ春来たる/祝 恵子
春風が竹をそよがす音が「さわさわ」である。竹の葉が触れあいそよぐ、「やわらかさ」の感覚が春をうまく表している。(高橋正子)

○木蓮

[木蓮/横浜日吉本町(左:2013年3月24日・右:2012年4月12日)]

★木蓮の花許りなる空を瞻る/夏目漱石
★うつうつと雨のはくれむ弁をとづ/臼田亜浪
★木蓮に日強くて風定まらず/飯田蛇笏
★白木蓮の散るべく風にさからへる/中村汀女
★木蓮のつぼみのひかり立ちそろふ/長谷川素逝
★木蓮に大風のやまぬ日なりけり/木下夕爾
★葉がでて木蓮妻の齢もその頃ほひ/森 澄雄
★木蓮や母の声音の若さ憂し/草間時彦
★白木蓮に純白という翳りあり/能村登四郎
★白木蓮そこから先が夜の服/小野裕三
★廃屋をのぞき込むかに紫木蓮/竹あき

 木蓮(モクレン、木蘭、学名:Magnolia quinquepeta もしくは Magnolia liliiflora)は、モクレン科モクレン属の落葉低木。花が紫色であることから、シモクレン(紫木蓮)の別名もある。ハネズ、モクレンゲと呼ばれることもある。昔は「木蘭(もくらん)」と呼ばれていたこともあるが、これは花がランに似ていることに由来する。今日では、ランよりもハスの花に似ているとして「木蓮(もくれん)」と呼ばれるようになった。中国では、「辛夷」と表記する。
 中国南西部(雲南省、四川省)が原産地である。英語圏に紹介された際に、Japanese magnolia と呼ばれたため、日本が原産国だと誤解されている場合がある。
小型で樹高3-5m程度。葉は互生で、広卵型、長さ8-10cm、先は尖る。花期は春(4-5月頃)。花は濃い紅色から桃色で、花弁は6枚、がくは3枚、雄しべと雌しべは多数が螺旋状につく。上品な強い芳香を放つ。ハクモクレンとは異なり、花びらは舌状で長い。実は赤い。
庭木、公園樹として中国、日本だけでなく、北米やヨーロッパ諸国で広く栽培されている。移植は困難であり、株分けによって殖やす。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)では国花に指定されている。
 ハクモクレン(白木蓮、白れん、学名:Magnolia heptapeta、シノニム:Magnolia denudata)は、モクレンの仲間で白色の花をつける。しばしば、「モクレン」と混同され、そう呼ばれることがある。モクレン属の中では大型の種類で樹高は10-15m程度まで成長する、春、葉に先立って大形で白色の花が開く。

◇生活する花たち「花桃・通草の雄花・桜」(横浜日吉本町)


コメント

  1. 祝恵子
    2013年4月3日 9:00

    お礼
    お礼
    俳句日記に「春来たる」を載せていただきましてありがとうございました。

    コメント
    春雷のいなづま明かりを胸に受く
    ハッとするような春のいなずま、明るさだけを見られたのですね。寒さからの春の訪れです。