雨のち曇
俳句
春雷のいなづま明かりを胸に受く 正子
自解:春雷は夜、寝についたころ、突然に鳴ることが多い。眠ろうと胸に手を置いていると、ガラス窓からカーテンを越して、いなづまが胸をさし照らす。胸に受け止めるしかない。
○昨夜から気温が下がり、午前11時でも5度。
○今日の俳句
残る鴨みずから生みし輪の芯に/川名ますみ
「残る鴨」なので、みずからが生んだ輪の中心にいるという事実が生きる。温んだ水が、しずかに輪を描き、その中心にいる鴨に、独りでいる意思が読み取れる。
○現代俳句一日一句鑑賞
http://blog.goo.ne.jp/kakan109/
コメント
お礼
正子先生、今日の俳句に「残る鴨みずから生みし輪の芯に」をお選び下さいまして、ありがとうございました。
初学の身でおこがましいのですが、自分で読み返して、ちょっと好きだと思える句です。とはいえ、当時は浮かんだままを書き付けただけのようで、何故この単語を選んだか等、作句の過程は思い出せません。感動をすぐに投句できる、この句会がなければ、きっと言葉にする機会なく過ぎた景色だったと存じます。あらためて感謝申し上げます。