雨
俳句
らんまんの一花こぼさぬ花強し 正子
咲き満ちて日に輝き、仄かな香を漂わせている桜。風に吹かれて撓う枝に、優美な花がひとつだに零れ落ちることなく戦いでいる。爛漫の花に秘めらた強靭さに驚嘆し、短い花の生命の限りを精一杯輝かせて咲いている、美しくもけなげな桜への愛しさが込み上げてきます。透徹した観察眼と女性ならではの感性の感じられる生命の讃歌に心惹かれます。(柳原美知子)
○彼岸明けというのに、寒波の再来。最高気温が9度とか。「暑さ寒さも彼岸まで」が、眉唾物になってきた。苺が届いたのに、冷たそうで、食べる気にならない。
○川柳のかもめ舎から柳誌「かもめ舎」第5号が届く。
○今日の俳句
チェロの夕果てて仰げば春の月/佃 康水
チェロの演奏会が果て、余韻を引いて外に出れば春の月が出ている。「秋の月はさやけさを賞で、春の月は朧なるを賞づ」と言われるが、「澄んであたたかい感じ」の春月もよい。チェロの余韻が広がる。
○現代俳句一日一句鑑賞
http://blog.goo.ne.jp/kakan109/
コメント
御礼
高橋正子先生
何時も大変お世話になり有り難うございます。
「俳句日記」を毎日楽しみに拝読させて頂いておりますが、今日、開けて見て「今日の俳句」にお取り上げ頂いている事に吃驚致しました。
大変嬉しく心より感謝申し上げます。
貴重な句評を頂きました事を改めて御礼申し上げます。
美しい季節の花の写真を毎日楽しく拝見させて頂いております。知らないお花も有りとても勉強になります。
ここに書いて良いのか不安に思いながら投稿させて頂きました。
佃康水さんへ
お書き込み、ありがとうございます。コメン大歓迎です。俳句日記をお読みくださっているとのこと、ありがたいことです。
写真の花は、ご近所の花ですが、よく見れば、いろいろと植えておられます。花に限らず、植物が好きなので、つい関心が向きます。