3月17日(土)/彼岸入り

★つばき落ちる音の一会に朝厨   正子
つばきが落ちるかすかな音、それを朝の厨で耳にされました。朝まだ早い時間の厨の静けさ、そしてその音を「一会」ととらえられた詩心の確かさ、日常のなかにあって深くて明るい豊かな生活が思われます。(多田有花)

○今日の俳句
新刊の図書を抱きて春風に/多田有花
新刊の図書には、本の匂いがして、これから読もうとする気持を高めてくれる。買い求めた新刊書をもって、春風のなかにいることは知的なよろこび。(高橋正子)

◇生活する花たち「梅・三椏の花・菜の花」(伊豆修善寺2011)


コメント

  1. 多田有花
    2012年3月13日 21:51

    お礼とコメント
    正子先生、
    「新刊の図書を抱きて春風に」を今日の俳句にお取り上げいただき
    ありがとうございます。新しい本を手にするとやはりわくわくします。
    そこにある世界と出会うことの喜びを感じるからですね。

    ★つばき落ちる音の一会に朝厨   正子
    つばきが落ちるかすかな音、それを朝の厨で耳にされました。
    朝まだ早い時間の厨の静けさ、そしてその音を「一会」ととらえられた
    詩心の確かさ、日常のなかにあって深くて明るい豊かな生活が思われます。