2月20日(水)

★二月はや雛の鼓笛を持たさるる   正子
早春、春浅しと言った気分の頃で、寒さはなお厳しい。季節風も強いが、次第に日は永くなり春らしくなつていく。ひな祭りも近くなり三人官女も鼓笛を持って春のおとずれを楽しんでいる。(小口泰與)

○今日の俳句
榛名富士むらさきに明けクロッカス/小口泰與
榛名山が紫色に明ける。雄大な山にも、小さなクロッカスが咲いて足元にも春が来ている。クロッカスも紫色であろうか。(高橋正子)

○雪割草

[雪割草/横浜・四季の森公園(左:2013年2月10日/右:2012年3月22日)]

★雪割草雲千切れとぶ国上山/朝妻 力
★雪割草佐渡がもつとも純なとき/中嶋秀子
★雪割草垂水の滝は巌つたふ/山口草堂
★雪割草風透き通るこの辺り/高澤良一
★日に飢ゑし雪割草と灯をわかち/軽部烏頭子
★森の空高し雪割草に吾に/高橋信之
★雪割草の色いろいろに咲く日向/高橋正子

国営越後丘陵公園(新潟県長岡市)の雪割草まつり
○2013年3月16日(土)から4月7日(日)開催
○主なイベント:展示会講演会花苗・資材販売
平成20年3月1日に「新潟県の草花」に指定された雪割草。長い冬を耐えて可憐な花をつける雪割草の魅力を屋内展示や群生地にてご鑑賞いただけます。4月上旬には約9万株の雪割草の群生地が見頃を迎えます。「新潟県の草花」雪割草。
「雪割草」は、キンポウゲ科ミスミソウ属( Hepatica )の園芸名で、北半球に9種類の分布が知られています。日本にはその中の1種類( H.nobilis )から分かれたミスミソウ・スハマソウ・オオミスミソウ・ケスハマソウが自生しています。これら雪割草の中で最も注目される「オオミスミソウ」。自生地は新潟県を中心とする日本海側にあります。このオオミスミソウは、雪割草の中でも最も変異の幅が広く、さまざまな色や形が楽しめ、しかも性質が丈夫であるため交配に熱中する愛好家も増えています。また、個体もさることながら色とりどりの群生の素晴らしさも言い尽くせません。早春、木立の中で愛らしい花々が咲き乱れ、互いを引き立てながら調和しあう美しさは、出会った人々にすばらしい思い出を与えてくれることでしょう。
http://echigo-park.jp/guide/flower/hepatica/index.html

◇生活する花たち「シナマンサク・マンサク・ハヤザキマンサク」(東大・小石川植物園)


コメント

  1. 小口泰與
    2013年2月16日 20:52

    御礼
    高橋正子先生
    2/20の正子先生の俳句日記に「クロッカス」の句をお取り上げ頂き、素晴らしい句評を頂き有難う御座います。

    ☆二月はや雛の鼓笛を持たさるる/高橋正子
    早春、春浅しと言った気分の頃で、寒さはなお厳しい。季節風も強いが、次第に日は永くなり春らしくなつていく。ひな祭りも近くなり三人官女も鼓笛を持って春のおとずれを楽しんでいる。