●昨日は、薬で低血圧となったためか、一日体調不良でひたすら寝てすごす。
●木暮陶句郎さん(ひろそ火主宰)へ句集のお礼の返事。
木暮陶句郎句集『陶冶』より好きな句18句
陶房のわが座あたため去年今年
窯詰めを待つ大皿へ竹落葉
春愁の罅を持ちたる壺砕く
窯火燃ゆ汗の一粒一粒に
窯焚きを終へし火の香の髪洗ふ
下萌えて道鮮明に現るる
ふと耳がつめたくなっている泉
わが航も飛魚も隠岐目指すかな
蜻蛉来る朝日に羽根を洗ひつつ
冬立ちて雲は名前を失へる
馬の子の脚三角に立つ構へ
冬?飛べば紙切れ時化の海
初東風や音を一つにしたる森
窯小屋を遠巻きにして囀れる
轆轤場の朝の薄氷指で割る
果樹園の中のアトリエ小鳥来る
啄木鳥の使い果たせる森の音
夕菅の黄を太陽の黄が薄め
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