★南天の実も水音もかがやかに 正子
よく晴れた日なのでしょう。日差しが南天にあたり、水も照らしているものと思います。澄んだ冬の青空が見える心地よい日と感じられます。(多田有花)
○今日の俳句
猪狩を外れし犬と出会いけり/多田有花
猪狩をしてきた犬と山道で出会った。「外れし」が犬をうまく言いえている。猪を追い、山中を駆け回った犬と、今は静かに山を下る犬との対比が読み取れるのである。(高橋正子)
★文届くローズマリーの咲く朝/四ツ谷 龍
★残り香やローズマリーの胸にあり 華了
★ローズマリー日永の句座の眠くなる 暢一
★秋うららローズマリーの優しき香 チー
★わが街に花多しローズマリーも/高橋信之
★寒き日もローズマリーの花淡し/高橋正子
「ローズマリーの花」は、年に数回、冬の厳寒期を除いていつでも咲く。12月の「寒き日」にも咲く。それが「花淡し」なのであり、詩情のある句だ。(高橋信之)
ローズマリー(学名:Lamiaceae Rosmarinus R. officinalis)は、地中海沿岸地方原産で、シソ科マンネンロウ属の常緑性低木。生葉もしくは乾燥葉を香辛料として用いる。また精油は薬にも用いられる。花も可食。属名Rosmarinusは「海のしずく」を意味する。愛や貞節の象徴とされる。様々な品種があり、立性と匍匐(ほふく)性種に分かれる。花の色は、青から紫色のものがほとんどだが、白や桃色のものもある。和名マンネンロウの漢字表記は「迷迭香」であるが、これは中国語表記と同一である。
コメント
お礼とコメント
正子先生、
「猪狩を外れし犬と出会いけり」を今日の俳句にお取り上げいただきありがとうございます。
山を下る途中にどこからか発信機をつけた犬が現れて前後して歩くようになりました。
峰をひとつ越えた先で猪狩をしていて、こちらに迷いこんだようでした。
下山口には飼い主の方が待っておられました。
★南天の実も水音もかがやかに 正子
よく晴れた日なのでしょう。日差しが南天にあたり、水も照らしているものと思います。
澄んだ冬の青空が見える心地よい日と感じられます。