12月29日(日)

晴れ
年暮るるみどりの菜飯の塩加減  正子

●今年最後の日曜日。今日餃子を食べたい人から作ってくれるように注文があったので、100個作る。冷凍庫に豚ミンチ500g、冷蔵庫にキャベツ半切りが2個ある。買うのはニラ二把、皮100枚なので、お安い御用。スープは中華スープではなく、ポトフ風の蕪とブロッコリー、人参、ソーセージのスープ。ご飯は菜飯。蕪の葉を茹で、塩と白ごまで。一番おいしかったのは菜飯。餃子を取りに来た人に少し味見に装うとお変わりが欲しそうなので、一膳よそおう。これほど素朴なものが美味しいのは塩と白いご飯と菜っ葉の見た目の緑としゃきっとした歯ごたえ。塩は、尾道の向島の瀬戸内海の海水の天日粉砕塩「シェフの塩」(奥谷茂雄作)。

●掃除の休憩に椅子に座ったまま置いてある一番上の本に手を伸ばしたら『ドゥイノの悲歌』だった。偶然開いたところが「第九歌」。唸ってしまった。一生に一度の大発見をした感じだ。だれがリルケを難しいと言ったのだ。これほどわかるところはないのに、と思いながら、リルケ受容のありかたに別な方向があるのではないかと。年も押し詰まってなんということか。

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