藤沢
★栴檀の実に藤沢の白き雲 正子
○今日の俳句
一しきり霰の音を硝子戸に/藤田洋子
急な冷え込みに、霰が一しきり降り、硝子戸を叩く。家居の静かさを驚かす天気の荒れに、冬の緊張がある。「一しきり」が詩情を生んだ。(高橋正子)
○今日は、一日雨。2.3日前の寒波は緩んだ。歳末の仕事もはかどらないので、日吉の東急にお歳暮とクリスマスプレゼントの絵本を買いに行った。選んだ絵本は4冊。選ぶ基準は本人が好きそうなもの。それとしてバスとパン、いちご、さんぽの絵本。バスは雪の降る日のバスに乗って町へ出かける話。パンは、いろんなパンの絵があるもの。いちごは、苗から花が咲いて、実をつけて、だんだんと熟れて、ついにはおいしそうないちごがお皿に盛られるもの。さんぽは、「ぞうさんのさんぽ」。ぞうさんのさんぽは、散歩の途中に出会った動物と一緒に散歩をする。色が柔らくてきれいだ。はじめてよく見た絵本は、まっすぐな線や、ぐるぐるうずまきがあるもの。それと「一才の絵本」というもの買ったがこれもお気に入りらしい。「実際にあるものを、改めて絵本で見るとはどういうことか。」
○今日は、めずらしく「田芹」を売っていたので思わず買った。宇和島の安岡のジャコ天とさぬきうどんを買って、夕食はジャコ天と田芹のうどんにした。
ようやくに伸びし丈なる田芹買う 正子
冬の雨窓打つ音の暮れにけり 正子
○俳句界1月号が届く。読者投句のページ分が別冊となっている。それと花冠は結社広告を今年もう一年出すことにした。先日15日には2月号の広告原稿をメールした。
○句美子たちがタスマニアの旅行から帰国。
★枇杷の花咲くや揚屋の蔵の前 太祇
★枇杷の花鳥もすさめず日くれたり 蕪村
★輪番にさびしき僧やびはの花 召波
★職業の分らぬ家や枇杷の花/正岡子規
★人住んで売屋敷なり枇杷の花/高浜虚子
★枇杷の花しくしく氷雨下りけり/臼楕亞浪
★枇杷咲いて長き留守なる館かな/松本たかし
★誰か来さうな空が曇つている枇杷の花/種田山頭火
★忘れゐし花よ真白き枇杷五瓣/橋本多佳子
★枇杷が咲く金の指輪の指細り/三橋鷹女
★人影のあとの供華清し枇杷の花/中村汀女
★かたまれることは倖せ枇杷の花/神蔵器
★ほころびてあたたかさうな枇杷の花/片山由美子
ビワ(枇杷、学名: Eriobotrya japonica)は、バラ科の常緑高木およびその果実。冬、枝先に帯黄白色の五弁の小花をつける。目立たない花ではあるが芳香があり、この季節に咲く花としては趣がある。
中国南西部原産。英語の「loquat」は広東語「蘆橘」(ロウクワッ)に由来する。日本には古代に持ち込まれたと考えられている。またインドなどにも広がり、ビワを用いた様々な療法が生まれた。中国系移民がハワイに持ち込んだ他、日本からイスラエルやブラジルに広まった。トルコ、レバノン、ギリシャ、イタリア南部、スペイン、フランス南部、アフリカ北部などでも栽培される。
葉は互生し、葉柄は短い。葉の形は20cm前後の長楕円形で厚くて堅く、表面が葉脈ごとに波打つ。縁には波状の鋸歯がある。枝葉は春・夏・秋と年に3度伸長する。花芽は主に春枝の先端に着く。花芽は純正花芽。花期は11~2月、白い地味な花をつける。花弁は5枚。葯には毛が密に生えている。自家受粉が可能で、初夏に卵形をした黄橙色の実をつける。果実は花たくが肥厚した偽果で、全体が薄い産毛に覆われている。
コメント
お礼
正子先生、今日の俳句に「霰」の句を取り上げていただきありがとうございました。お礼が遅くなり失礼しました。
★栴檀の実に藤沢の白き雲 正子
藤沢の地を訪ねて仰がれた栴檀の実。空に散らばる金色の実が美しく、白き雲とともに、鮮明に心に留まります。