12月16日(木)

 石鎚山
★雪嶺の座りし空のまだ余る  正子

○今日の俳句
花束の中より散らばる実千両/平田弘
正月用の花束であろう。実千両も束のなかに。その花束より千両の実がこぼれて散った。その驚きと、その可憐な実の鮮やかさが印象的で、心が軽い。(高橋正子)

○花冠の23年度同人費、会費はほとんどの方が納入くださったが、ネットを利用されない方など10名ほどの方に会費納入用の振替用紙を送った。同人費、会費は前納いただいて、それによって、来年度の出版計画が立つ。毎年年末の忙しい時期ではあるが、これを繰り返してこと29回。30年近くなった。

○2010年「俳句年鑑」が届いて、中を開いて予測しなかった事態に驚く。私達が師事した「いたどり」主宰の川本臥風先生が、亡くなられる前、「いたどり」は、廃刊にして、ガリ版刷りでもなんでもよいから、それぞれが自分の俳誌をもつようにと言われた。それを守ったのは、「水煙」を発行した信之先生だけであった。「いたどり」は、「虎杖」と名前を漢字に変えて、そのまま継続されたが、その「虎杖」が廃刊となっている。その1年前は、「虎杖」を出たグループが俳句通信を手はじめにして出版された「砂山」も廃刊となっている。二つとも分厚い雑誌で威勢がいいように見えた。臥風先生存命中に出された「星」も主宰者の病気により突如廃刊され、あとかたもない。30年かけて、ようやくはっきりとしてきたことだ。時間がものごとをはっきりとさせることには間違いない。

○60歳で俳句をはじめるなら、90歳で、30歳なら60歳。17歳なら47歳までは、真価がわからないということであろう。

○年末の大掃除を、少しずつやっている。今日は、レンジとその周り。この程度の少しずつ。1日30分から1時間程度。25日までには終えたい。


コメント

  1. 平田弘
    2010年12月13日 8:25

    御礼
    懐かしい句有難うございます。励みにしたいと存じます。