★落葉踏み階踏みてわが家の燈 正子
○今日の俳句
冬鳥の声澄み渡る大欅/後藤あゆみ
冬鳥が大きな欅の枝で、のびやかに歌っている。声も澄みわたるほどに。大欅なればこそ、の世界。
○枇杷の花
枇杷の花はうす茶色の蕾がはじけて、花が開くと芳香が漂う。絹のような匂い、気品のある匂いである。冬の花では、水仙も気高い匂いがするが、枇杷のほうがしっかりと匂う。自転車で通りすがるときも、自転車を降りて、そばに寄ってみたりする。魚の骨のような葉も文人趣味といおうか、墨絵などに書けば面白いが、年も押し迫ったころにこの枇杷が咲くのがなんともよいのである。
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