12月1日(木)

★鈍行のことこと芽麦を渡りいる  正子
近頃では、都会近くでは麦の発芽はほとんど見ることができなくなりました。電車に乗って郊外に出ればあるいは見られるのかもしれませんが、新幹線では目にも留まらぬ速さです。鈍行列車が初冬のか細い緑の麦畑を分けゆく景色が優しく映ります。 (小西 宏)

○今日の俳句
  長浜豊公園
★雪吊の天の青さに絞られる/小西宏
表現に無駄がなくイメージが鮮明である。琵琶湖畔の長浜豊(ほう)公園の松にかけられた雪吊り。雪吊りの縄が青空の中に、先端で括り絞られている。「天の青さ」が、堂々として、雪吊りの凛とした様子がよく見える。

◇生活する花たち「菊・山茶花・とくさ」(横浜日吉本町)


コメント

  1. 小西 宏
    2011年12月2日 20:37

    お礼
    高橋正子先生
    「雪吊の天の青さに絞られる」を「今日の俳句」にお取り上げ下さり、たいへんありがとうございました。長浜豊公園での第一印象がこの雪吊でした。フェスティバルでのご指導、たいへん楽しく、心に強く残りました。

  2. 小西 宏
    2011年12月2日 20:40

    鑑賞
    ★鈍行のことこと芽麦を渡りいる  正子
    近頃では、都会近くでは麦の発芽はほとんど見ることができなくなりました。電車に乗って郊外に出ればあるいは見られるのかもしれませんが、新幹線では目にも留まらぬ速さです。
    鈍行列車が初冬のか細い緑の麦畑を分けゆく景色が優しく映ります。