11月9日(金)

★木曽三川ひとつは鴨がいきいきと  正子
木曽三川とは、濃尾平野を流れる木曽川、長良川、揖斐川の3つの川の総称ですね。その中の一つ、殊に木曽川でしょうか?「木曽三川」という大変良い環境の中で鴨の群れはいきいきと伸びやかに泳いでいる。鴨の句の中にその周辺の雄大な景色までも見えて参ります。(佃 康水)

○今日の俳句
浜風に確と結びし新松子/佃 康水
浜辺の松の枝にしっかりと青い松毬(まつかさ)がついた。古い松毬と違って充実している。それを「確と」が言い当てている。浜辺の青松毬のすがすがしさがよい。(高橋正子)

○フェイスブックの会
横浜いずみ野のカフェ・ド・ダラであった<フェイスブックの会>に信之先生と出席。広い庭園に咲く冬薔薇を写真に撮った。午後3時から午後5時までは、ガーデンで薔薇やそのほかの花の写真を撮ったり、俳句を作ったりして過ごした。<フェイスブックの会>は、午後5時から8時半まで食事会だった。カフェ・ド・ダラのマスターいさら・あんどさんと奥さんの絹子さん、それにご近所の紫芝寛子さんに大変お世話になった。参加者は14名でした。

★冬薔薇(そうび)凛として立つ土に立つ/高橋信之
★夕日の中の冬ばらの赤明らかに/高橋信之
★空ひろびろ庭ひろびろ冬そうび咲く/高橋信之
★冬ばら楽しフェイスブックの集まりに/高橋信之
★冬薔薇にいずみ野の空ひろびろと/高橋正子
★冬そうび二輪の匂う板机/高橋正子
★キャンドルの炎ゆらめく冬の薔薇/高橋正子
★夕寒の刻つと来たり薔薇園に/高橋正子
★吾亦紅に白竜胆を交え活け/高橋正子

○千両

[千両/横浜市港北区松の川緑道]

★供華に活け千両の実をこぼしけり/稲畑汀子
 
小寒い風が吹くと、千両の実が熟れる。この寒さの感覚ととも松山市郊外の砥部の家の庭にあった千両を思い出す。おめでたいので、赤い実の千両と黄色い実の千両の両方を植木屋さんが植えてくれた。丈は50センチくらいに育って、正月の花に一本きることもあった。庭には、千両、万両、十両があった。これだけ揃って百両がないので、買ったか、もらったか解らないが、鉢植の百両が後に加わった。

★水鉢に映り千両黄と赤と/高橋正子

センリョウ(仙蓼/千両、Sarcandra glabra(Thunb.) Nakai)はセンリョウ科の常緑小低木。林内に生育し、また冬に赤い果実をつけ美しいので栽培される。東アジア~インドに分布する。日本では南関東・東海地方~九州・沖縄までの比較的暖かい常緑樹林下に自生している。高さは50~100cm。葉は対生。花は黄緑色で7~8月頃に咲き、茎の先に穂状花序をつくる。花には花被がなく、花軸に緑色の雌しべが付き、その側面に薄緑色の雄しべが直接出る変わった姿でをしている。果実は液果で10月頃から赤く熟し、翌年2月頃まで見られる。被子植物であるにもかかわらず、維管束の木部は導管でなく、裸子植物同様の仮導管から構成されている。花の構造の特殊性と共に、この植物の原始性を表す特徴と考えられる。特に名前がめでたいのでマンリョウ(万両)などとともに正月の縁起物とされる。

◇生活する花たち「冬薔薇①②・ウィンターコスモス」(横浜いずみ野/カフェ・ド・ダラ)


コメント

  1. 佃 康水
    2012年11月5日 13:56

    お礼・俳句鑑賞
    (お礼)高橋信之先生 正子先生
    11月9日の「今日の俳句」に「浜風に確と結びし新松子」をお取上げ頂き、そして又素晴らしい句評を添えて頂き大変嬉しく感謝申上げます。

    「俳句鑑賞」
       木曽三川ひとつは鴨がいきいきと  正子

    木曽三川とは、濃尾平野を流れる木曽川、長良川、揖斐川の3つの川の総称ですね。その中の一つ、殊に木曽川でしょうか?「木曽三川」という大変良い環境の中で鴨の群れはいきいきと伸びやかに泳いでいる。鴨の句の中にその周辺の雄大な景色までも見えて参ります。