★冷たさも露けさもスライスオニオン 正子
スライスオニオンは、美しいたべものです。白く透き通り、冷たくしっとりとして、つんと新鮮な香りがします。秋の冷たさも露けさも、そのスライスオニオンにある。秋の空気を頂くと思えば、いっそう美味しいことでしょう。 (川名ますみ)
○今日の俳句
刷かれきてここより鰯雲となる/かわなますみ
眺めている空の雲の景色は、見ていて飽きない。移動していると、空に刷かれていたすじ雲が、あるところからは、鰯雲となったというたのしさ。秋空の澄んだ空気を得て、心境が出た。(高橋正子)
★赤がうれし黒鉄黐に朝が来て/高橋正子
クロガネモチ(黒鉄黐、学名 Ilex rotunda)は、モチノキ科モチノキ属の常緑高木。高木に分類されるものの、自然状態での成長は普通10m程度にとどまり、あまり高くならない。明るいところを好む。葉は革質で楕円形やや波打つことが多く、深緑色。表面につやがある。若い茎には陵があり、紫っぽく色づくことが多い。春4月に新芽を吹き、葉が交替する。雌雄異株で、花は淡紫色、5月から6月に咲く。たくさんの果実を秋につける。果実は真っ赤な球形で、直径6mmほど。本州(茨城・福井以西)・四国・九州・琉球列島に産し、国外では台湾・中国・インドシナまで分布する。低地の森林に多く、しばしば海岸林にも顔を出す。しばしば庭木として用いられ、比較的都市環境にも耐えることから、公園樹、あるいは街路樹として植えられる。「クロガネモチ」が「金持ち」に通じるから縁起木として庭木として好まれる地域もある。西日本では野鳥が種を運び、庭等に野生えすることがある。材木は農機具の柄としても用いられる。
コメント
お礼とコメント
正子先生、「刷かれきて」の句を掲載下さいまして、ありがとうございます。おかげ様で、この時の空がはっきり浮かびます。
★冷たさも露けさもスライスオニオン
スライスオニオンは、美しいたべものです。白く透き通り、冷たくしっとりとして、つんと新鮮な香りがします。秋の冷たさも露けさも、そのスライスオニオンにある。秋の空気を頂くと思えば、いっそう美味しいことでしょう。