11月23日(火)


鎌倉報国寺
★冬の水ひたすら澄みて金魚飼う  正子
澄明にしずまる冬の水に、動きも色彩も活き活きとした命を注ぎ込む。金魚を飼うことで、水が生命の一環となる瞬間を、より深く体感できるのでしょう。暮らし中のひとこまにも、神聖な歓びがあります。(川名ますみ)

○今日の俳句
脱稿をこの日と決めし一葉忌/川名ますみ
「一葉忌」に託す思いが知れる。ここを踏ん張って脱稿にこぎつけようという意思の強さが、一葉に通じるようだ。(高橋正子)


コメント

  1. 川名ますみ
    2010年11月18日 20:27

    お礼とコメント
    正子先生、一葉忌の句と貴重な句評を掲載頂きまして、ありがとうございます。文章を書くにも、意思を遂げられる時と、着手すらかなわない時、症状により日々変化がございますが、この句を想い起こさせて頂き、勇気が湧きました。

    ★冬の水ひたすら澄みて金魚飼う  正子
    澄明にしずまる冬の水に、動きも色彩も活き活きとした命を注ぎ込む。金魚を飼うことで、水が生命の一環となる瞬間を、より深く体感できるのでしょう。暮らし中のひとこまにも、神聖な歓びがあります。