雨のち曇り
時雨止み電飾星をまたたかす 正子
時雨やみ一番星のただひとつ 正子
●朝は時雨が降っていたが、昼ごろ上がる。E子さんからの喪中はがきに驚くき、すぐお悔みの電話。十一月に入ってご主人が亡くなられたとのこと。まだ日が浅い。
●編集が半分ほどでき、PDFファイル化。晃さんと修さんに電話し、句意のわからない句について聞いて、作者の意図を尊重し、添削しないことにした。問題は自分の原稿。日記とリルケがなかなか苦労。
●リルケを読み始めたのは9月で、読み始めた理由は確かにある、今は別の理由で読んでいる。『若き詩人への手紙 若き女性への手紙』は繰り返し読んでいるが、根を詰めて真摯に書かれた手紙の根の詰め方が魅力なのだ。人間はここは根を詰め、ここは手を抜く、ことはできないようだ。根を詰める人はすべてに何事にも根を詰める。真摯な人は何にも真摯。詩も手紙もおなじに書いている。
若い詩人に「孤独である必要と内面へ奥深く入っていく」ことをもっぱら説いている。その点が非常に真摯なのである。俳句の仲間を見ていると、「真摯な人」は上達が遅いように見えるが、結局、「忍耐」のあとに上へ抜け出ている。上達の道は一つ、「真摯で忍耐強い」ことしかないと思われる。
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