★夜は軒陰に白菜星をほしいまま 正子
白菜がまるで人格を持っていて、軒下で星を眺めているような感覚があります。楽しい御句です。(多田有花)
○今日の俳句
街に入るひとかたまりの冬田過ぎる/多田有花
「ひとかたまりの冬田」が面白い。街にはいるまでは 冬田の景色を楽しむ。それから賑やかな街へだ。(高橋正子)
○皇帝ダリア
[皇帝ダリア/川崎市高津区子母口] [皇帝ダリア/横浜日吉本町]
★植ゑかへてダリヤ垂れをり雲の峰 秋櫻子
★ダリア燃え浅寝の眼にはゆらぐなり 悌二郎
★うちあげしあはれ形代と黄ダリヤ 青邨
★千万年後の恋人へダリヤ剪る 鷹女
★皇帝ダリア咲かせて空のあやふさに/高橋信之
皇帝ダリア(ダリア・インペリアリス)は、ダリアの原種でメキシコ原産で、木立ちダリア、帝王ダリア等の別名がある。草丈が3~4メートルにもなり、花はピンク色で直径約20センチメートルの大輪の花を茎の頂上につける。晩秋の頃、空にそびえて立つ姿は圧巻。
ダリア(英語: dahlia、学名:Dahlia hybrida)は、キク科ダリア属の多年生草本植物の総称。観賞用に栽培。根は塊根で紡錘形に肥厚。高さ1~2メートル。葉は羽状複葉。夏から秋にかけ、頂に径5~15センチメートルの頭花をつける。花は一重または八重で、紅・白・黄・紫など、花色も花形も種類が多い。球根は非耐寒性であり、サツマイモに似た塊根。メキシコおよびグアテマラが原産地で、ヨーロッパに初めてもたらされたのは18世紀、スウェーデンの植物学者アンドレアス・ダール(Andreas Dahl)に因んで名づけられた。ナポレオンの皇后ジョセフィーヌの庭園で育てられたという。日本には1842年(天保13年)にオランダ人によってもたらされた。和名では「てんじくぼたん(天竺牡丹)」と呼ばれる。[季]夏。
コメント
お礼とコメント
正子先生、
「街に入るひとかたまりの冬田過ぎ」を今日の俳句にお取り上げいただきありがとうございます。
JR神戸線で姫路から大阪方面へ行くとき、明石の町に入る手前に田んぼが広がっているところがあります。
そこを過ぎるとあとは市街地となり、阪神地域の中心地へと入っていきます。
★夜は軒陰に白菜星をほしいまま 正子
白菜がまるで人格を持っていて、軒下で星を眺めているような感覚があります。
楽しい御句です。