10月8日(金)

★しいの実の青くていまだ石の間に  正子
しいの実が青い内にふと落ちてしまい、石の間に転がっている。かわいそうだが、それでもいずれは熟してどんぐり色になってゆくのだろう。そこはかとなき詩情を感じさせられます。(河野啓一)

○今日の俳句
刈り取られ耀く稲穂抱えゆく/河野啓一
刈り取られた稲穂は、田にあるときよりも、日の光を全長に受けて輝く。抱かれ運ばれる時は特に。(高橋正子)


コメント

  1. 河野啓一
    2010年10月5日 20:54

    御礼
    正子先生
    今日の俳句にお採りあげくださり、素晴らしい句評を頂戴しましてたいへん嬉しく存じます。誠に有難うございました。
    刈りいれの時期となりました。街中の小さな田圃で見かけた景に、中学時代の田舎での経験を重ね合わせて詠んだ次第です。

  2. 河野啓一
    2010年10月5日 21:04

    コメント
    ★しいの実の青くていまだ石の間に  正子
    しの実が青く内にふと落ちてしまい、石の間に転がっている。かわいそうだが、それでもいずれは熟してどんぐり色になってゆくのだろう。そこはかとなき詩情を感じさせられます。

  3. 高橋正子
    2010年10月7日 20:10

    お礼/啓一さんへ
    しいの実の句に、コメントをありがとうごじざいました。しいの実は、小さくてかわいいですね。ちょっとかなしげなところもあります。松山の城山に強いの実がありまして、水煙大会のときにできた句です。