10月5日(水)

 イギリス・バイブリー
★水澄んで白鳥ふうわり流れくる  正子

○今日の俳句
コスモスのよく揺れ幾度もシャッター押す/安藤智久
コスモスが風によく揺れ、さまざまな姿を見せる。どの方向からも、どの花も、それぞれによさがあって、幾度もシャッターを押す。風に吹かれるコスモスのやさしさ、しなやかさが読みとれる。(高橋正子)

○金木犀

 路地路地の風の香にある金木犀  正子

心地よい風が吹き、いい匂いがすると思えば、金木犀が咲いている。そうと気付くと、あの家、この家に、金木犀が咲いているのに気付く。ああ、秋祭り近いのだと思う。秋祭りには、必ず金木犀が咲いて、ほろほろと小さな十字の花がこぼれている木もある。青空に干した洗濯ものに香りがしみつくかと思うほどよく薫る。金木犀の香りが家々の間を流れるころが、寒からず、暑からず、日本のよい季節なのだ。

◇生活する花たち「金木犀」(横浜日吉本町)


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