曇り、昼から雨
水替うる黄菊のつんと匂うなり 正子
手折り来し野菊の花を灯の下へ 正子
●花冠の編集が少し進むが、遅々として。また、忙しさが重なりそう。
●リルケはトルストイからも影響を受けている。彼がモスクワでトルストイに会ったのは、リルケが24歳、トルストイが71歳のときである。何歳のトルストイに会ったのか知りたかった。そのために図書館から『トルストイ』を借りた。
トルストイの最期が気の毒。トルストイは82歳の10月27日に、モスクワは寒いであろうに、医者と女性秘書を連れて家出をし、数日後に駅で倒れ、そして11月7日に亡くなっている。家出の原因は妻が自分の部屋を夜中に家探ししたことによるらしいが、この妻はいろんな不安から、よく日記を盗み見していたようだ。不信というものは怖い。やりきれない感じがする。
●スイートピーの種を蒔いた。朝顔を植えていたプランターに、苦土石灰が主な成分の「土をよみがえらせる土」というのを混ぜ、三粒ずつ蒔いた。種袋を振った時には、あまり入っていない感じだったが、30粒ほど入っていた。スイートピーはひ弱そうで、茎は強い。切り花にできる。そこがいい。
●散歩に出た。二丁目の丘を歩くつもりで、金蔵寺の西側から坂道を上り、無患子(むくろじ=追羽根の羽についている黒い実は無患子の実)の木があるのを確かめ、普通部のテニスコートに出た。テニスコートは人工芝なのだが、すっかり土が混じり、本当の芝生のようになっている。となりが普通部のグランド。グランドには草が生え、踏みしだかれて荒れている。グランドの端には銀杏が立ち並んでいるので、のぞき込むとたくさん銀杏が落ちている。良く太った銀杏だが、誰も拾わないだろう。先へ行こうとすると、雨がぱらぱらした。傘を持ってでなかったので、すぐに引き返し、金蔵寺の西側の登り口に戻った。金蔵寺に行こうと道を曲がると山裾に野菊がへばりつくように咲いていた。指を差しいれると、茎が細い。数本摘み取って持ち帰って活けた。仏壇と、玄関と、食卓。
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