10月25日(月)

 グレコ展
★秋光あおあおと浴び「水浴の女」  正子
グレコの「水浴の女 / 第7」、インターネットで検索し、様々な画像を楽しみました。どの角度から見ても、自由で伸びやかですね。裸婦像のブロンズが、秋の色を「あおあおと浴び」ている。秋光を全身に受けて、いっそう心地好さそうな「水浴の女」が浮かびます。(川名ますみ)
※水浴の女 グレコ
http://sculpture-japan.com/s2/0225/s.htm

○今日の俳句①
朴の葉の落ちをり朴の木はいづこ/星野立子
昭和二十年の句。敗戦後まもなく迎えた秋である。道を歩いていてはらりと落ちている朴の落葉に出合った。こんなところに朴の葉が落ちて、朴の木はどこにあるのかしら、とあたりを眺めているところである。朴の葉は風に乗って来たのだろう。朴の葉は大きいがゆえに楽しい。料理では朴葉焼きにしたり、何々と歌など書き付けたり、子供は狐のお面を作ったり、散歩の途次ならくるくる回してみたり。これをたわいもないとみる人もいるだろうが、主婦の生活のなかでは、こういうことが楽しいのである。たぶんに子供じみているかもしれないが、これも人の要素である。

○今日の俳句②
水のいろ火のいろ街に秋燈/川名ますみ
街に灯る秋の燈を見ていますと、水のいろをした燈、火のいろをした燈があります。それが、大発見のように新鮮です。青い燈、赤い燈が入り混じる街の燈を見つめれば、どこかさびしさも湧いてきます。

○第19回インターネット俳句コンテスト入賞発表
10月20日に発表。
一般の部の選者に沖縄の豊里友行氏に参加していただいた。沖縄のマスコミのサイトにも取り上げていただき、盛り上がった。
http://internet-haiku.info/contest/

○全国俳誌協会編集賞授賞式・祝賀会
10月21日(木)午後6時開会8時終了
アルカディア市ヶ谷で開催。編集長の池田加代子と出席。名誉主宰の信之先生は、急用で欠席。会の模様は加代子さんの報告で。祝辞を花冠主宰として述べる。急に指名された。インターネット俳句コンテストも祝辞のなかで、紹介。全国俳誌協会の秋尾敏氏には、第3回より選者として選をしていただいている。
http://www.geocities.jp/zenkokuhaishi/


コメント

  1. 古田敬二
    2010年10月19日 8:53

    「水浴の女」
    「水浴の女」検索してみました。
    「水浴の女」
    http://www.polamuseum.or.jp/collection/02_04.php?collectiondataid=99

  2. 川名ますみ
    2010年10月24日 20:21

    お礼とコメント
    正子先生、秋燈の句を『今日の俳句』に掲載頂き、貴重な句評を賜りまして、ありがとうございます。これを励みに精進したく存じます。

    ★秋光あおあおと浴び「水浴の女」  正子
    グレコの「水浴の女 / 第7」、インターネットで検索し、様々な画像を楽しみました。どの角度から見ても、自由で伸びやかですね。裸婦像のブロンズが、秋の色を「あおあおと浴び」ている。秋光を全身に受けて、いっそう心地好さそうな「水浴の女」が浮かびます。