晴れ
秋蝶の晴れし空より吾にくる 正子
秋晴れに玄関洗う水たっぷり 正子
ひと枝の金木犀を仏前に 正子
(蝶や金木犀が、単なる季語や風物ではなく、記憶や感情の深層から摘出された象徴として機能しているように思います。)
●久しぶりの洗濯日和。シーツやカバーなど大物の選択。あさってから天気がくずれそうなので、多分寒くなるかもしれないので、掃除を念入りに。ひとりなので、自分が汚さなければそれほど汚れない。汚れないようにするには。手を抜くことを考える。
●『詩を読む人のために』(三好達治)
蒲原有明の象徴詩について、
象徴詩のいわゆる「象徴」が、単なる比喩以上の広く深い「把握」とその鋭い「摘出」とを意味していることは、以上の諸例(「智恵の相者は我を見て」「霊の日の蝕」「茉莉花」)からも、いくらかの諒解されたことと思います。(p.52)
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