10月15日(土)

  コッツワルズ
★小さき村貴舟菊をどの家も  正子
長い茎を伸ばし白や赤紫の花が風に揺れている貴船菊は優美で気品を秘めた花ですね。日本では地方によって多様に呼び名を変えて好まれて居る貴船菊。御句と写真からイングランドの小さき村のどの家にも植えられ、庭にしっとりとフィットしている、明るい村をイメージし日本と変わらぬ親しさを感じました。(佃 康水)

○今日の俳句
草原の穂草を子らと飛び立たす/佃 康水
草原に子どもらと遊ぶ。草原は秋草が穂をつけ、絮になっているものもある。踏み込めば絮が飛ぶ。子らの無邪気さ、それを見る目が、草原の穂草の雰囲気とよく合っている。(高橋正子)

○貴舟菊
貴舟菊は、秋明菊とも日本で呼ばれている。白とピンクがあって、庭に数本植えられて、ほかの草花のなかでは背が高く抜き出ている。葉も、花もかわいらしさがあって、名前の貴舟もゆかしく、好まれるようだ。先日のイングランド旅行では、コッツワルズ地方でたくさん見た。日本の貴舟菊と正確には違うのかもしれないが、ぱっとみた印象では貴舟菊のようである。白い花もあるが、ピンクが多くライムストーンの壁によく似合って、数本ではなく、たくさんコスモスを咲かせるように咲かせていた。風景を作る花となっていた。(高橋正子)

◇生活する花たち「貴舟菊」(イングランド)


コメント

  1. 佃 康水
    2011年10月15日 19:54

    お礼・俳句鑑賞
    (お礼)正子先生
    今日の俳句日記に 「草原の穂草を子らと飛び立たす」の句に素敵な句評添えてお取上げ頂きまして誠に有り難うございます。広々とした草原に立ちますと心洗われ思わず童心に返ってしまいました。
    「俳句鑑賞」
     小さき村貴船菊をどの家も  正子
    長い茎を伸ばし白や赤紫の花が風に揺れている貴船菊は優美で気品を秘めた花ですね。日本では地方によって多様に呼び名を変えて好まれて居る貴船菊。御句と写真からイングランドの小さき村のどの家にも植えられ、庭にしっとりとフィットしている、明るい村をイメージし日本と変わらぬ親しさを感じました。