10月11日(日)

曇り。
●10月月例ネット句会。
正子投句3句
28.コスモスの丈を掬いて大きな風
丈も伸び、ようやく咲きそろったとりどりの色のコスモスを吹く台風の風の吹きようが「丈を掬いて」によく表されています。横倒しになりそうでも折れないコスモスのしなやかさも感じられます。(柳原美知子)
29.ぎす鳴けり草の平らを踏みおれば
30.赤ままを摘みて何せむ瓶に挿す
●『光年の星』の礼状を出す。
●『宇宙の音符』(豊里友行著/沖縄書房/2020年9月23日発行)より15句。あとがきの「私の俳句は想像力の翼を広げて地球を駆け巡る。」を鑑賞の基準として読む。
のあのはこぶねのはしごは揚雲雀
平凡な一日はずむポエムの卵
青空の画鋲のような戦闘機
こおろぎの投網の星のさざなみ
うみなりは心音の闇対馬丸
モノイワヌタミハホロビルヒキガエル
終戦はまだよさざなみのまらそん
翅も絮も奪って瓦礫のランドセル
軍港のいそぎんちゃくを内蔵し
かんからさんしんのねいろ天の川
参観日花火のような手があがる
枯れ向日葵のさみしくなんかない
りんりんと月を身籠る花月桃
みんな武器すて鉄砲百合が痛快
ホームラン虹の根ぐいぐい伸ばしてく

コメント