1月9日(日)

★火が焼ける餅のきよらを身に映す  正子
昔はよく火鉢の炭火で餅を焼いたものです。網の上の餅が焼けるさまをじっと見つめ待っている。ひっくり返された餅はやがてぷっくりと膨れ上がり、真っ白な、透明に光る餅質が姿を現す。この清く美しい餅の姿は、いつのまにか見る者の身に照り映え、心を清らかにしてくれます。(小西 宏)

○今日の俳句
追羽根の澄みたる響き青空へ/小西 宏
追羽根を打つ音が、響いて青空へ抜けるしずかで、のどかな正月。「澄みたる響き」が、よく晴れ渡った青空を思い起こさせている。(高橋正子)


コメント

  1. 小西 宏
    2011年1月6日 21:19

    お礼
    高橋正子先生
    拙句を先生の俳句日記にお取り上げ下さり、たいへんありがとうございました。また合わせて、先生の俳句を鑑賞する機会をお与えくださり、句評の掲載をお許しくださいましたこと、たいへん嬉しく思っております。