1月7日(火)七草

曇りのち晴れ
七草の早や暮れいたり道に出で 正子
切り花の水仙どれも花ひらく  正子
七草となりて硯をよく洗う 正子

●『リルケ詩集』(富士川英郎訳/新潮社S38.R4 69刷)を読む。「新詩集」が一番読みやすいと思った。1907年~1908年作。1907年はリルケはパリで開催のセザンヌの回顧展を見て、感銘を受け、すぐ妻にその感想を送った年である。

「時祷集」はわかりにくいので、原詩にあたってみた。「僧院生活の巻」の冒頭の訳、「いま時間が身を傾けて」とある。「身を傾けて」の訳はわかりにくい。「身」が要るのかと思う。私などは、この「身」に意味を読んでしまう。なければ読まないが。Da neigt sich die Stunde und ruehrt mich an  が題名で、冒頭はこの文で始まっている。再帰代名詞「sich」を訳しているのか。
●上にあげた『リルケ詩集』のネット上に読者コメントがたくさんあって50人分ぐらい読んだが、リルケとキリスト教、聖書について、「リルケはキリスト教と聖書の影響を受けている」とする大方の感想に少し誤解があるのでは思えたが、よく検討しないといけない。

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