1月6日(木)

★餅を焼く火の色澄むを損なわず  正子
お餅は日本人にとっては特別な食べものです。お正月を迎えるために用意するのもお餅です。それを焼く火の色、「澄むを損なわず」に厳かさを感じます。食べるということ、それを用意する気持ち、双方に通じる厳かさです。(多田有花)

○今日の俳句
よく晴れて風の激しき寒の入り/多田有花
いい嘱目吟である。今年の寒の入りは、よく晴れて風が激しく吹いた、ということだが、自然は、刻々、折々に、さまざまの変化を見せてくれる。それに触れての嘱目は、自然への素直な観照として尊ぶべき。(高橋正子)


コメント

  1. 多田有花
    2011年1月4日 17:05

    お礼&コメント
    正子先生、
    「よく晴れて風の激しき寒の入り」を今日の俳句にお取り上げいただきありがとうございます。
    寒に入る頃ともなると、日光の明るさが冬至のころとは確実に変わっていることがわかります。寒さは厳しくなりますが、春が近づいている、とうれしくなります。

    ★餅を焼く火の色澄むを損なわず  正子
    お餅は日本人にとっては特別な食べものです。お正月を迎えるために用意するのもお餅です。それを焼く火の色、「澄むを損なわず」に厳かさを感じます。食べるということ、それを用意する気持ち、双方に通じる厳かさです。