1月30日(月)

 鎌倉・報国寺
★竹林に踏み入るところ冬椿   正子
色の乏しくなった厳冬にあって、竹林は新鮮な緑を見せてくれます。目指すところは竹林であったのでしょう。しかし、その竹林の道に入る直前に偶然に出会った冬椿に、作者は喜びを隠すことができません。椿の花のあでやかな色が際立ちます。(小西 宏)

○今日の俳句
辛夷冬芽の散り輝ける空の晴/小西 宏
空が晴れれば、日が耀き、枝に散らばっている辛夷の冬芽の姿がよくわかる。「散り輝く」は辛夷の冬芽を詠んで的確。(高橋正子)

○火鉢
★ちちははの桐の火鉢でありしかな/高橋将夫
★瀬戸火鉢大勢家族佳かりけり/岡本眸
★夕餉待つひまの火鉢に手をあぶる/瀧春一
 
灰を入れ、炭火を熾し、暖を撮る器具。木製、金属製、陶磁器製などがある。電熱・ガス・石油などを利用した暖房器が一般化された現在は、陶器の丸火鉢もあまり見られない。

◇生活する花たち「寒椿・冬桜・枯芦」(横浜四季の森公園)


コメント

  1. 小西 宏
    2012年1月30日 14:34

    お礼
    高橋正子先生
    「辛夷冬芽の散り輝ける空の晴」を「今日の俳句」にお取り上げ下さり、たいへんありがとうございました。

  2. 小西 宏
    2012年1月30日 14:36

    鑑賞
    ★竹林に踏み入るところ冬椿   正子
    色の乏しくなった厳冬にあって、竹林は新鮮な緑を見せてくれます。目指すところは竹林であったのでしょう。しかし、その竹林の道に入る直前に偶然に出会った冬椿に、作者は喜びを隠すことができません。椿の花のあでやかな色が際立ちます。