1月3日(金)

くもり
水仙の匂えば踏み入りがたき庭  正子
水仙の香を吸いこむことが息   正子
活けられて匂い鋭き水仙花    正子

●誕生日。『わが祝いのために』「ベートーベンのスプリング・ソナタ」と「モーツァルトピアノソナタ全集」(ピアノ:クララ・ヴュルツ)を聞いた。今朝届いた年賀状の一枚に文学的な香りのするものがあった。これをもって今日の「わが祝い」としようと思った。
『わが祝いのために』はリルケが24歳の時の第6詩集で、「最初の、真摯な、厳粛な詩集」とゲオルゲに手紙に述べて知られるリルケの詩集。

●元が明日来る予定を今日の午後に変え、また明日の午後に来るように変えたので、用意していた料理などをこれも「わが祝いのために」変更して夕飯を済ませた。「わが祝いのために」はリルケの詩集の名前であるが、今日は私の誕生日であるので余所行きの名前を借りた。

●頂いた年賀状を仏前に供えた。夫が自分の死後、誰が妻に気を付けてくれているかよくわかるように。

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