1月25日(火)

★波立てば鴨の勇みて泳ぎけり   正子
池や川など穏やかな水面を、ゆっくりと浮きゆく鴨。けれど、風か獲物か、そこに波が起こる時には、鴨も勢い込んで泳ぐのですね。「勇みて泳ぎけり」の強さから、水と鴨が同時に動く、自然が一体となって力を発する瞬間が実感されます。(川名ますみ)

○今日の俳句
何もない寒空を昇ってゆく鳶/川名ますみ
何もない寒空は、雲さえも、音さえもないということ。澄みきった寒の青空に吸い込まれように昇る一羽の鳶が、静謐な寒青空を印象付けている。(高橋正子)


コメント

  1. 川名ますみ
    2011年1月21日 23:57

    お礼とコメント
    正子先生、寒空の句を掲載頂きまして、ありがとうございます。寒晴の甲斐盆地で、心打たれた景色です。高層街の病牀でも俳句は出来る、と思っておりますものの、やはり自然の中に得た感動は大きいです。

    波立てば鴨の勇みて泳ぎけり   正子
    池や川など穏やかな水面を、ゆっくりと浮きゆく鴨。けれど、風か獲物か、そこに波が起こる時には、鴨も勢い込んで泳ぐのですね。「勇みて泳ぎけり」の強さから、水と鴨が同時に動く、自然が一体となって力を発する瞬間が実感されます。