★水仙の枯れし終わりを折りて捨つ 正子
庭に咲いているのでしょうか、可憐な水仙花、でもいのちあるものには最後があるのです。ありがとうの気持ちでしょうか。(祝恵子)
○今日の俳句
まず一本清楚に傾ぎ咲く水仙/祝恵子
水仙が咲くのは、意外と遅い。12月ごろは、ほとんどは蕾が固くて、正月が過ぎたころから一花二花と咲き始める。一月半ばすぎからが見ごろであろうか。まず、一本咲いた水仙が少し傾いで咲いている。「清楚に傾ぎ」が咲き始めの水仙らしい。
○寒林
★寒林を抜け青き海広き空/稲畑汀子
冬の木立や林のことで、寒々とした林である。寒の季節の林のことでもある。冬の林は、葉を落とし、常緑樹も寒さに耐えてみどりをかたくなにしている。葉を落とした林からは林の奥が見え、曲がった道が見える。何もない枝、しかし冬芽をしっかりつけた枝からは、萌えでた葉の色、茂った姿などいくつも想像できる。小鳥の声がきこえてはっと我に返るが。想像するのは、林の姿だけではない。林の動物たちのものがたり。あるいは、遠く離れている人たち、音楽、などが頭をよぎる。寒林には、色や音や人たちまでが登場する。
★寒林を行けばしんしん胸が充つ/高橋正子
コメント
お礼
(お礼))
22日の俳句日記に水仙の句を紹介いただきましてありがとうございました。
(コメント)
水仙の枯れし終わりを折りて捨つ
庭に咲いているのでしょうか、可憐な水仙花、でもいのちあるものには最後があるのです。ありがとうの気持ちでしょうか。