曇りのち晴れ
大寒の雲を抜け来しかもめ二羽 正子
かもめ飛ぶ羽に寒さの翳りあり 正子
大寒の風の浮力に白き雲 正子
レモン百果熟れし黄色のまだ若し 正子
●家から鶴見川まで歩いた。鴨を見るためだったが川には何もいなく、太陽のすぐ下の川面が金の星をばらまいたように煌めいていた。美しいと言っていいほどの煌めきをしばらく見ていた。寒中の日差しが強く、日傘をリュックから取り出して差した。川下を見るとオオバンが数羽いた。くるみの木は葉をすっかり落とし、枝を精一杯広げていた。くるみの木のある広場で20メートルくらいのリードをつけられた白と黒のぶち犬が走っていた。
矢上川のほうへ回ったが、ここにも鴨はいなくて、オオバンが少しいるだけだった。それよりも驚いたのは、川の水が異常に少ないと思えた。雨が降っていないせいだろうが、烏が川を歩いている。矢上川に沿って、いつもは街のほうへ道を折れるが、今日は折れないでどんどん歩いた。新幹線の橋梁を潜ると川沿いに花壇がある。住民が世話をしているのだろう。?梅と白水仙が咲いていた。ちょうど理工学部の裏あたりだろう。高いところに校舎らしい建物が見える。嘴太烏がたくさんいて、川へ降りて水浴びをしたり、水を飲んでいる。カルガモが数羽いたし、オオバンも二羽いた。鯉もいる。そのまま歩くと電車が通るのが正面に見える。綱島街道に出た。ここは川崎市の木月。いつも来る仏壇店のすぐ横に出た。その隣がシュークリームが評判のケーキ屋。残念なことに今日は休みだった。右手坂伝いの終わりに日吉駅が見えるが、見えてから入口まで長い。携帯の歩数計を見ると12000歩。4キロ半ほど歩いている。家を出て日吉の端をぐるっと一巡したようだ。日吉駅から電車で帰った。
●ラジオをさっぱり聞かなくなったので、眠るまで本を読む。買ったばかりの『マルテ』を読んでいる。リルケはなんでいつでも一生懸命なのだろうと思いながら読んでいると、読んでいる自分も一生懸命に読もうとしていることに気づく。おかしな人等だ。
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