★日は燦と冬芽の辛夷生かしめて 正子
春に芳香のある白い六弁花をつける辛夷の蕾は冬の柔らかな日差しを受けて、春を迎える準備にいそしんでいる素晴らしい景ですね。 (小口泰與)
○今日の俳句
枯野にもほのかに朱かきもののあり/小口泰與
枯野となっても、枯一色ではなく、薄にしろ、ほかの草にしろ、ほのかに朱をもっている。「もののあり」と、多くを述べないので、却って句に膨らみと深みがでている。
○寒椿/冬椿
★寒椿つひに一日のふところ手/石田波郷
★木の葉中つき出て咲けり冬椿/松瀬青々
(寒椿)
早咲きの椿のこと。八重咲きの大神楽や、一重の侘助など、あるいは山椿の早咲きのものを、寒椿という。自宅のある横浜日吉本町の丘に探梅に信之先生と出掛けた。そこで寒椿と出会った。
★寒椿そよげる竹の葉にふれて/高橋正子
★寒椿葉が焼けながら咲いており/高橋正子
コメント
御礼
高橋正子先生
先生の俳句日記1/21に「枯野」の句をお取り上げいただき、心温まる句評を賜わり厚く感謝申し上げます。有難う御座いました。
◎日は燦と冬芽の辛夷生かしめて/高橋正子
春に芳香のある白い六弁花をつける辛夷の蕾は冬の柔らかな日差しを受けて、春を迎える準備にいそしんでいる素晴らしい景ですね。