★水仙を活けしところに香が動く 正子
庭に咲いている水仙は、その辺りがとてもいい香りがしています。その水仙を部屋に活けると、また芳しい香りが漂ってきます。「香が動く」に感銘いたしました。 (藤田裕子)
○今日の俳句
寒念仏ひととき街が浄土なる/藤田裕子
寒の三十日の間、僧侶が修行のために、鉦や太鼓を叩き、念仏を唱えながら市中を巡る。僧たちの念仏が相重なり街に響きわたると、街がひととき、浄土となったような気持ちとなる。寒念仏を自分の生活に引きつけてよく捉えた。
昨日、平成24年1月19日、寒中に蕗のとうを見つけた。農家の畑の隅には蕗の葉が小さくなってちらほら残っている。その葉の根もとに目を凝らして見ると予想にもしなかった蕗のとうが見つかった。丸みにはやや欠けるがふっくらとしている。早春の蕗のとうの黄みどり色と違って、緑が霜に当たったような色であった。
早春、蕗のとうが出るとやはり嬉しい。春が来たと思う。黄みどり色がうれしい。あのまるっこい形を摘んで手に収めるのもうれしい。蕗のとうにはよろこびがある。
蕗の葉の小さきに護られ蕗のとう 正子
コメント
お礼
正子先生、「今日の俳句」に「寒念仏」の句をお選びいただきまして有難うございます。
★水仙を活けしところに香が動く
庭に咲いている水仙は、その辺りがとてもいい香りがしています。その水仙を部屋に活けると、また芳しい香りが漂ってきます。「香が動く」に感銘いたしました。