1月18日(水)

 早稲田大学
★学生喫茶ジャズと会話と暖房と  正子
学生喫茶という言葉が若者が集い活気のある光景をうかがわせてくれます。ジャズの流れる中、きっと会話も弾んでいることでしょう。(高橋秀之)

○今日の俳句
冬草に海の青さが押し寄せる/高橋秀之
海の岸辺近くの冬草。日にかがやく海の青が強くて、冬草にまでその光が及んでいる景。テーマは「冬草」で、添削はテーマをはっきりとさせた。

○冬薔薇
★冬薔薇の一輪風に揉まれをり/高浜虚子

薔薇は花卉界の寵児でその種類が非常に多い。一般的には薔薇といえば初夏の花。初夏に薔薇展も多く開かれ、薔薇園も開放されて明るい季節にふさわしい花である。オールドローズもどこかの花園で咲いているのだろうと想像すると優美な気持ちになる。
冬の薔薇は、上掲の虚子の句のように、冷たい風に揉まれて、何かに耐えているが、自分を崩さない美しい女性の表情にも似ている。先日散歩の途中に、北側の窓の格子に黄色い冬薔薇を見たが、このような女性を思った。黄色い花弁の端が、寒さでほんのりオレンジがかって、完全に咲いて風に揺れていた。

★冬薔薇ほんのりオレンジ色の咲く/高橋正子

◇生活する花たち「冬薔薇・侘助・乙女椿」(横浜日吉本町)


コメント

  1. 高橋秀之
    2012年1月17日 22:28

    お礼とコメント
    高橋正子先生
    今日の俳句に冬草に海の青さが押し寄せるをご紹介くださりありがとうございました。
    海浜緑地の冬草を思い出しました。

    学生喫茶ジャズと会話と暖房と/正子
    学生喫茶という言葉が若者が集い活気のある光景をうかがわせてくれます。ジャズの流れる中、きっと会話も弾んでいることでしょう。