長崎原爆忌/8月9日(日)

俳句
裏の樹に蝉の一つが鳴きとおす
蝉音止み遠くで一つまた鳴けり

○1945年8月6日8時15分の広島に続いて長崎に原爆が投下。11時2分。
8時15分といい、11時2分といい、朝なのだ。この時間に何をたくらみ、何を思う市民を殺そうとしたのだろうか。いかにも神の意思によるかのような、空中からの爆撃。許せるものではない。

終戦記念日が近づくと、それを振り返る報道に力が入るが、平和は普段の生活にあるのであって、普段の生活がいい加減では到底無理である。平和の思想は、毎日の生活の質素さと清潔さにあると思われる。質素と清潔というのは、現代流に解釈した「わび」の世界でもあろう。また、思想というのは、大きな言葉だが、ある思いや思考の日常的な継続なのだ。

○一日どんよりと曇り。午後7時56分ごろ地震。このところ地震が起きていなかったが、横浜あたりは震度3。床が揺れ、電灯の笠がゆれる。食器棚がびりびり音を立てる。


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